過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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76: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/09/02(火) 19:51:54.13 ID:n65k5j03o

「一体何が言いたいのですか雷電」

 海未は自分の弓を弓置場に置きながら聞く。

「雷電、先ほども聞きましたがあなた、部活は」

「拳法部は辞めてきた」

「え?」

「辞めたと言った」

「そんな……」

「俺は学校存続のため、高坂穂乃果と播磨拳児に協力する。だから辞めた」

「雷電、それでいいのですか」

「後悔などしている暇はない。学校存続の期限は迫っているのだからな。だけど海未」

「はい?」

「お前にはそれは強制しない。自分のやりたいことをやってほしい。それが俺の願いだ」

「雷電……、あなたは卑怯です」

「……なぜだ」

「あなたにそこまでさせておいて、私が何もしないというわけにはいかないじゃない

ですか」

「海未。俺は――」

「責任、取ってください」

「何?」

「責任を」

「ああ。一生かけても取ってやるさ」

「明日は何が食べたいですか?」

「随分唐突だな」

「今日はあなたのリクエストを聞いてあげたくなりました」

「……鶏のから揚げでたのむ」

 いつの間にか学院の弓道場は、夜の帳に包まれていた。





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