過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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779: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/03(金) 20:23:27.88 ID:z00UIWoZo

 彼女も、綺羅ツバサという人物を演じていると言っていた。

「何だか自分が人形になったような気がしてな。それでアイドル活動が嫌になったんや。

せやから、当初はスクールアイドルにはなるつもりはなかった」

「だけど、お前ェは」

「穂乃果ちゃんたちの活動を見ていてな、思ったんよ。あの子たちはありのままの姿で
アイドルをやっとるって。それはとっても羨ましいことやった」

「ありのままの姿」

「そう。飾らず、気取らず、何よりも別の人格を演じることもなくありのままの人間

としてステージに立つ。ウチも、それがやりたかったんかもしれへん」

「……希」

「ん、どないしたん? やっぱりウチの話、つまらんかった?」

「それだ!」

 そう言うと、播磨は希の両肩を掴む。

「ひゃっ! 何すんの? そういうのは付き合うてからにしてくれへんと」

 恥ずかしそうに視線を逸らす希。

「アホッ、何勘違いしてんだ。そうじゃねェ」

「へ?」

「少しだけ見えた気がしたんだよ。A−RISEに勝つ道がよ」

「A−RISEに、勝つ?」

「ああ、ほんの少しだけどな」

 そう言うと、播磨は空を見て自分の腰に手を当てる。


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