過去ログ - ラブ・ランブル! 〜播磨拳児と九人のスクールアイドル〜
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843: ◆4flDDxJ5pE[saga]
2014/10/08(水) 19:56:02.15 ID:MHW71Ydlo

 穂乃果は髪をとかしている真姫に話を振る。

「私? そうねえ。あんまり、皆で何かをするっていう経験が無かったから、よく

わからないかも」

「そうなんだ。でも真姫ちゃんって、本番に強そうだから大丈夫だよね」

「あんまりそういうこと言わないでよ。逆に緊張しちゃうじゃない」

「えへへ。ごめんごめん」

「穂乃果ちゃんは不安じゃないんですか?」

 花陽は逆に質問してきた。

「私? 私は……、やっぱり不安だよ……。でもね」

「……でも?」

「こうして、皆も同じ気持ちだと思うと、少しだけ気が楽になるかも」

「わ、私もそうです」

 花陽は言った。

「ウチもそうやで」
 
 先ほどから穂乃果たちの話を黙って聞いていた希も言う。

「希ちゃんも? あんまり緊張しなさそうに見えるけど」

「ウチかて不安やで。このメンバーでやれるのは最後かもしれへんし。そうやろ?

にこっち」

「もうっ、話しかけないでよ。集中してるんだから」

 先ほどからにこの様子がおかしいと思っていたら、どうやら瞑想をしていたらしい。

気持ちを落ち着かせようとする彼女なりの方法なのだろう。

「にこちゃんも不安なんだね」

「うるさいわね。これは拳児にも言ったことだけど、私はいつだって、これが最後の

ステージになるかもしれないと思って臨んでいるわよ」

「そうなの?」

「見ている人は初めてかもしれないし、もしかしたらそれで最後になってしまうかも

しれないでしょう? 最後に見たにこのパフォーマンスが、中途半端なものだったら、

見てくれた人にも申し訳ないし、何より私自身が許せないわ」

「凄いなあ、にこちゃん」


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