過去ログ - 【艦これ】シンジ「僕が提督に?」
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30: ◆h5MWZ0TTlE[saga]
2014/09/14(日) 20:25:32.13 ID:d/93GsfGo
Side シンジ
『シンジは比叡の事どうおもってますカー?』
『うーん、よく分からない。けど大切な友達だよ!』
『いい返事ですネー! 男の子なら比叡を守ってあげるんですヨ?』
『うんっ! 金剛姉ちゃんも守ってあげる!』
『はは、それは嬉しいですネー!』
『うん。僕は…』
・
・
・
「……ジ! シンジ!」
「……」
「……ッっきろーーーー!!!」
「!?」
なんだ!?
お腹に強い衝撃を受け飛び上がる。
「おっはよー、やっと起きたわね」
「比叡…確か、今日は休みだよね?」
「そだね!」
「はぁ…」
時計を見ると8:00を指していた。
遅い朝ではあるし、普段の僕なら起きている時間ではある。
けど、休日なんだから勘弁してほしい。
眠気が残り、まだ覚醒していない頭で考えてると、比叡が僕の部屋に置いてある椅子に手を掛けた。
「よいしょっと」
「んー」
が、こちらを見るだけで何も言ってこない、なんだ?
僕の視線に気付いた比叡だが、何も答えず悪戯な笑みを浮かべる。
寝起きでぼーっとしているためか思考が働かず、しばらくお互いに無言の状態が続いた。
「にしし」
「……今日って何かあったっけ?」
「いや、特にないよ」
なにやらご機嫌の比叡を見て、もしかして、今日が何か、特別な日だったか
と思ったけどどうやら杞憂だったようだ。
「まぁ、とにかく準備して! 出掛けるよー」
「急だなぁ、せめてお昼からにしてよ」
「だめー! んじゃ9時」
「11時」
「9時1分」
「せこいっ!! 譲歩する気ないよね」
「えへへ、じゃあ10時ね!」
10時か…、洗濯機回して、朝食作って、準備して。
まぁ、大丈夫かな?
「わかった、10時だね」
「おっけー! んじゃまた後でね」
10時にまた来るから!
そう言い残し家を飛び出す比叡、少し遅れて扉の閉まる音が響く。
時計を見ると針が10分も進んでいた、結構な時間がたっていた事に気付く。
「やれやれ、困ったな。早く準備しないと」
独り言を呟きつ、洗面台に向かう。
そして鏡にうつる自分の顔を見ると口許が歪み、嬉しさが隠せてない事にようやく気付いた。
この表情、比叡に見られてないよな…?
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