過去ログ - ほむら「修学旅行に行くことになった」
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50:1[saga]
2014/09/12(金) 18:45:38.52 ID:YrfXeuVw0
「あれ? どこいくんだよほむら。プリン食べてかないのか?」

杏子が部屋から立ち去るほむらを呼び止めるがそれには答えず、部屋の外を目指す。

自分だって食べたいだろうに。

ガランと扉を閉じると、それを背に廊下を幽鬼の如く歩き出した。





雨は勢いを増してまるで水の壁に覆われているようだった。

自室に戻ることで他のクラスメイトたちが顔をしかめることなど厭わないが、この憂鬱と相反する高揚感を一人で抱えこむことができない以上、まだ戻るつもりはない。

ほむらの口元は引きつったように固く、だが薄く震えるように笑っていた。

まどかは相変わらず優しいままだった。この世界でも、この数ヶ月でも彼女は変わらないままだ。



でも……。


杏子と共にやってきた自分の姿を認め困ったような顔をしていた。

妙によそよそしく時々こちらを見ては、見ていないふりをするまどか。



わずか身体1つ分という距離にいながらも、なお遠くに感じた。

ほむらが彼女と過ごしてきた時間の差なのか、悪魔と神という立場の違いなのかもわからない。


遠くなれば遠くなるだけ、痛みも彼女を想う気持ちも膨らみ続けていく。

その痛みがほむらをより奮い立たせた。

いっそ狂おしいほどの愛でまどかもろとも、この世界を塗りつぶしてしまいたい。


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