過去ログ - ほむら「修学旅行に行くことになった」
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51:1[saga]
2014/09/12(金) 18:48:13.53 ID:YrfXeuVw0
結局ほむらはロビーにある長椅子の片隅に腰を落ち着かせた。

貸し切りになっているためクラスメートがまばらにやってくる。

ほむらの存在を気に留める者はいるが、声をかけるものは誰一人いなかった。

ザーザーと喧しい雨音を受け止めながら、ただ時間が過ぎていく。


今頃部屋でプリンを食べているのだろうか。

あるいはトランプに飽きて、ゴロゴロくつろいでいるのだろうか。

さっきまで隣にいた手札を抱えるまどかの幻影がほむらの脳裏をかすめると、それを放すまいと目を閉じた。


埋めようのない距離があると知りつつもこの上ない幸福感があり、切なくて胸が裂けそうなのに考えるのを止められない。

そんな自分が愚かしくて、愛に呪われていることが悲しくも、どこまでも沈んでいけそうな気がした。


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