過去ログ - ほむら「修学旅行に行くことになった」
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65:1[saga]
2014/09/18(木) 01:27:06.91 ID:3miy8tdZO
二階の一部がカフェになっていた。食堂が隣にあり、既に夕餉の準備が行われていた。

売店でほむらとまどかはそれぞれ飲み物を注文して……気がついたら向い合っていたのである。

クラスメイトは数名いたが、決して目立たない程度でほむらたちを気に留めるものはいなかった。

コンビニのプリンを見ながらほむらはなお冷たい口調で問いかける。


「わざわざ持ってきてくれたの? それ」


責められるような眼差しを受け目のやり場に困るように恐る恐る言葉を選ぶ。


「ほむらちゃんが勝ったから…だから…」

「いいえ。あの勝負はあなたの勝ちだったはずよ。 わざと負けて、興が冷めるような真似をして。いったいどういうつもりなのかしら」

「それは……」


アイスティーのレモンに目を落としているまどかを、ほむらは複雑な面持ちで見つめていた。

まだ彼女の手の感触が残っている。温かい左手。


「それとも私があの部屋に戻れないと思って、気を使ってくれたのかしら?」

「……えっと」


あそこで負けてしまったら、仲間はずれになったほむらが帰ってしまう気がしたのだろう。

みんなが美味しいものを食べているところに、その喜びを共有出来ないものがいては、場の空気を淀ませてしまう。

ほむらが立ち去ることを予測したまどかはそれを引き止めるために、わざと負けたのだ。


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