20: ◆N7YbsBIT3ELs[saga]
2014/08/31(日) 22:55:15.76 ID:FWRyUZRr0
最初は派手に呻き声を上げていた金髪の反応が徐々に弱々しくなっていく。まずい。もはや吐くのは血反吐のみ、というところで少女は跳ねるのをやめた。
金髪の背で直立し、首を傾げる。
「ありゃりゃ、もしもし?どうしたのよ。元気ないじゃないのよ。日々の生活の疲れが、まさに今、どっと押し寄せてきちゃった?燃え尽き症候群?ガソリンが燃え尽きて、ガス欠、みたいなやつよね確か。あ、違う?まあ、間違っててもどうでもいいけどね。よっしゃ、ここはアタシが給油してあげるっきゃないわね」少女の右手で、何かが光った。
わたしの目が銀色の輝きをなぞる。
ハサミ。
鋏だ。
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