過去ログ - 苗木こまる「雨はハレ」
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38: ◆N7YbsBIT3ELs[saga]
2014/09/01(月) 22:17:58.72 ID:UDVM4aPw0

 食事を終え、今、わたしの部屋で殺人鬼と二人きり。
 緊張の抜けないままベッドに腰掛けるわたしに反し、わたしのパジャマを着たジェノサイダーは、鼻歌交じりに部屋をうろうろし、本棚やら、写真立てやら、置いてある物を眺めていた。
 わたしはなんとなく、除菌スプレーを適当に吹きかけ干してある、ジェノサイダーのセーラー服を見た。スカーフはない。パジャマの下の二の腕に、直に巻き直してあるのだろうか。
 それよりも、あの恐ろしい鋏は、この制服に忍ばせてあるのだろうか。それとも、今もジェノサイダーが肌身離さず持っていて、いつでも振りかざせるのだろうか。
 わたしは、どうなるのだろうか。
 色んなことが起こり過ぎていて、わけが解らない。これまでのこともわけが解らないし、今のこの状況も、わけが解らない。先のことなど解るはずもなかった。



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