68: ◆N7YbsBIT3ELs[saga]
2014/09/01(月) 23:02:34.64 ID:UDVM4aPw0
雨男が後ろへ飛びすさった。左手で腹を抑え、小刻みに震えている。それ程までに強烈な一打だったのか、と思った時、ジェノサイダーを見て気づく。
ジェノサイダーは両手に鋏を持っていた。しかも、左手の鋏は血に濡れている。
殴ったのではなく、刺していたのだ。
どうにかナイフを構える雨男の様子を鼻で笑い、ジェノサイダーは左の鋏に付いた血を、長い舌で舐めた。
「来な。そんな深くなかったでしょうが」
今度は雨男が、ジェノサイダーへ飛びかかる。
迷いなく真正面から突っ込み、ジェノサイダーの目前で突如、身を低くし、下から突き上げるように腕を動かした。腹に穴の開いた人間とは思えない俊敏さだった。
血飛沫が舞う。
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