75: ◆N7YbsBIT3ELs[saga]
2014/09/01(月) 23:10:58.39 ID:UDVM4aPw0
わたしにとって重苦しい静寂の後、はあ、ふう、とジェノサイダーが伸びをしてこちらを向いた。
「知り合いだった?」ポケットから取り出したハンカチで返り血を拭いながら、ジェノサイダーが、わたしに訊いた。
「はい」わたしは小さく、うなづいた。「友人、でした」
「そ、悪いわね」悪びれる様子は微塵もなかった。スプリンクラーが作った水溜りを蹴り、血の足跡を消している。
「いえ、終わらせてくれて、ありがとうございます」彼の、ハレの日を。
「いやあ、こまちーが人を殺さないアタシの存在を、許してくれたおかげよん」ジェノサイダーはウインクした。これを、わたしのおかげと言われると、それはそれで困る。
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