過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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293: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/13(土) 01:40:21.29 ID:boWnTGI8o

京太郎「…………」

桃子「…………」

 何の因果か、はたまた普段の行いのお陰か
 がたごとと揺れるワーゲンバスの後方二列目には
 俺と桃子が隣り合って座る形にくじは導いた

 最後列に押し込んだ荷物たちが
 揺れるたびに若干上下するのを背中に感じつつも
 非常に上機嫌で腕を組む東横の存在感に
 俺は圧倒されっぱなしであった

 おかしいなぁ

 存在感の薄さでは右に出るもののない
 人呼んでステルスモモなのに
 圧倒的な存在感とはこれ如何に

 たぶんその原因は腕に感じている
 平均を大きく上回っている胸部装甲のせいじゃないかな
 改めて考えるに……とても大きいよね
 しかもただ大きいだけじゃなくて
 腕に触れている限りでは柔らかくて弾力があって
 僅かに漂ってくる甘い香りがくぁwせdrftgyふじこ

桃子「あ、あーん」

京太郎「!?」

 これしきのことこれまでにあっただろ
 こんな近くに知り合いがいるシチュエーションはなかった
 じゃあどうしたいんだよ、どうすればいいんだよ
 などとグルグルと思考が迷宮入りして脱出できない中
 やたらアクティブなモモコ=サンはスティック的駄菓子を差し出して
 上目遣いにこちらに差し出してくる

 真っ白になった頭は、目の前に突き出されたそれを
 反射的に口に含んで咀嚼していく

 桃子はというと、やってみたはいいものの
 まさか俺がそのまま乗って来るとは思わなかったのか
 手を離すタイミングを失ったまま
 俺も俺で何をやっているのかの認識が追い付かず
 ただ目の前のものを食べるという行動だけが実行された結果

桃子「あっ……」

京太郎「んん」
 
 唇に冷たい感触があり、俺は口の中にある
 ザラザラとした焼き菓子特有の後味を自覚するのだが

京太郎「――――」

 視線を下に動かしてみれば

桃子「あぅ」

 俺は桃子の指を咥えていて……

 ぎゅうぅううぅぅうううん

 そんな血液が全身を駆け巡る残響が
 耳の中から脳みその奥まで響き渡るかと思った
 急騰した熱量に言うべき言葉を失って
 ゆっくりと震えながら俺は桃子の指から口を離す


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