過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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◆uyhWeNAxHY
[saga]
2014/09/02(火) 23:12:34.02 ID:t2HPLdpCo
やっぱりどれだけ言葉を弄するよりも
実際に何をしていたのか行動で示した方がいい
まぁ、夕陽の差し込む廊下ってのは
彼女へのプレゼントを渡すシチュエーションとして
及第点なのかと訊かれれば
雰囲気もへったくれもねぇ! と答えるしかない
桃子「京さん……?」
背負っていたリュックを一旦下ろした俺に
不審そうな声をかける桃子
京太郎「……実は、さ。昨日何も言わなかったのは」
京太郎「ちょっと理由があって」
桃子「…………」
その声には応えず、ただ俺は独りごこつように切り出す
息を潜めて俺の動きを注視する桃子の視線が
若干恥ずかしくなってくるが、それもいい
俺はリュックの奥に、形が変形しないよう
慎重に詰め込んだ件のアイテムを取り出すと
京太郎「桃子。誕生日、おめでとう」
そのまま桃子に差し出す
桃子は俺の言葉が分からないという風に
目線を行き来させたのも一瞬で
俺の手の中にある小包を
目を一杯に見開いて、穴が開くほど見つめていた
桃子「……っ」
両手で顔の下半分を抑えると、桃子は急に顔を伏せた
京太郎「ぅえっ……」
その予想外の反応に、どうしたのか、どうすればいいのか
何がマズかったのかと、様々な思考が交錯し
桃子の丸められた背中を撫でてやることですら
今は躊躇われて、伸ばしかけた反対側の手を
引っ込めようとして――叶わなかった
京太郎「えっ――」
トンッ、と軽い衝撃が体全体を襲い
ただでさえパニクっていた脳ミソが完全に停止
スローモーションに突入した世界の中で
色彩すら正確に認識できなくなる
桃子「……ありがとう……ありがとう、っす」
俺の胸元に飛び込んだ桃子が囁く
くすぐったいやら、いい臭いがするやら
様々に胡乱な考えが思いついては通り過ぎ
その一点だけが輝いて見えるほど
鮮やかな桃子の唇に、視線が吸い込まれる
京太郎「ん……おぅ」
抱き付かれている――
感謝の言葉をかけられて
ようやく現状を認識した肉体が
空いた手を桃子の背中に回した
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