過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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382: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/15(月) 00:44:44.37 ID:PH8W6hOVo

 下町に分類される一帯とはいえここは東京であり
 夜の10時を回った今も結構な明るさで街は活動していた

 これが長野だったら路灯の明りぐらいしかないものだが
 ま、建物より田畑と山の方が面積広いもんな

 15分くらい大通りを歩いただろうか
 ビジネスホテルと川を挟んだ向かい側に
 三色カラフルなコンビニが現れた

京太郎「流石どこにでもあるな、このコンビニ」

 我が長野でもそこそこ見かける

 場所の確認だけして手ぶらで帰るのも気が引けるし
 てきとうに皆で摘まめるものでも買っていこうか

 カップ麺やらスナック菓子の並ぶコーナーに立ち
 見たことないほど品ぞろえの豊富なそれに見惚れていると
 とんとん、と肩を叩かれた

 肩を叩かれるというのは
 叩いた人間は俺に用があるということで間違いはなく
 何の気なしに、俺は呼ばれるまま振り返って――

はやり「今晩は、須賀君☆」

 魑魅魍魎出たァ―――ッ!?

京太郎「なっ、なっ、なっ……!?」

はやり「ナッツが欲しいの? はいっ」

 酒類のつまみに食べるような
 ピーナッツの詰め合わせ袋を押し付けられ
 日本語を生成しない口をパクパクさせたまま
 俺は受け取らざるを得ず、受け取る

 なんで、この人がここに!?

 テレビで見受けられるのと違って
 ツインテールではなくポニーテール
 似合っていない伊達眼鏡に地味めな色味の服装は
 間違いなく変装なのだが
 一部分が強烈に主張している為、変装っぽくない

はやり「はやや〜……まさか東京で会うなんて奇遇だねっ」

京太郎「えっ、あっ、は、そう、ですね」

 動揺から抜け出せず、しどろもどろに舌が回らない

 もうそんなに緊張しなくてもいいんだぞ、などと言っているが
 俺と貴女の関係性を考えたら普通は緊張すると思うんですけど!

はやり「須賀君は長野に住んでるんだよね?」

はやり「だとしたら、どーして東京にいるのか……」

 うむむ、と目を閉じて真剣に考える様子の瑞原プロだが
 なんでこの人は、あんなことがあったのに
 こんなに普通の態度で接することができるんだろう

京太郎「そういう瑞原プロは、どうして」

 ようやく吐き出せた言葉がそれで

 言った直後にそれは少し考えれば分かるだろ、と後悔

はやり「チームは埼玉の大宮だし」

はやり「インハイ中は解説のお仕事があるからねっ」

 パチンとウィンクを飛ばしてくるのはどういう意味なのかと
 勘ぐってしまう自分は、この人を警戒しきりなんだなと確信


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