過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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398: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/16(火) 20:30:36.12 ID:BZ3hd6Pgo

京太郎「俺はインハイを見に来ただけですよ。まあ、観光です」

はやり「なるほどなるほど〜」

はやり「インハイを見に来るくらいだし、須賀君も麻雀やるのかな」

京太郎「それなりには」

はやり「それなりかぁ」

 暢気に鸚鵡返す瑞原プロを上から下までつぶさに観察
 有名人だから変装するという理屈は分かるが
 ここまで闇夜に紛れそうな服装にする意味はあるのだろうか……

 うんうんと頷いていた瑞原プロだったが

はやり「あっ、そうだ。須賀君に頼みたいことがあったんだよっ」

 と、さも今思い出したかのようにのたまったのだが
 非常に白々しく感じてしまうのは、俺がこの人を
 警戒しきっているからだろうか

京太郎「……頼み、ですか」

はやり「うん。まぁ、断ってくれてもいいんだけどね?」

 断れないと知ってこの言葉である
 完全に退路を断って来やがるぞ……!
 ポワンポワンした口調や幼い見た目と
 底知れぬ在り様が合致しないんだよな
 まるで妖怪みたいなお人だ

 渋々、嫌々という感情はなるたけ表に出さず
 落ち着いた声音を装って俺は

京太郎「頼みっていうのは、どんな内容なんですか?」

はやり「はややっ」

 何だその動物の鳴き声みたいなのは

 小ぶりの可愛らしい時計を確認する瑞原プロは

はやり「詳しい内容とかはまた追ってメールするから」

はやり「時間も遅いし、今日はお別れだねっ」

京太郎「アッハイ」

 思いっきり出鼻を挫かれてずっこける
 何を要求されてもおかしくないぞと
 かつての自分の所業を思い出して
 覚悟を決めていたんだけどな……

はやり「高校生だからってあまり遅くに外出するのは」

はやり「お姉さん感心しないぞ☆」

 お姉さんって歳でもあるまいに……

 などと考えているうちに瑞原プロは会計を済ませ
 コンビニから出て行った

 なんて言うか……変な人、だったな

 ファーストコンタクトからして
 テレビで見るようなイメージの人ではなかったのだが
 今日の邂逅でその感想をさらに深めた

 さて、どんな頼まれごとがやって来るのか
 メールには要注意しておかないとな

 むむ……
 呼び出しで出掛ける必要が出てきた場合
 先輩らに何と言い訳したらいいんだろうか
 正直、今のところ一番の気がかりは
 瑞原プロの依頼内容やその時期じゃなくて、そこ、だ


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