過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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◆uyhWeNAxHY
[saga]
2014/09/02(火) 23:38:57.89 ID:t2HPLdpCo
考えが上手く纏まらないけど
一先ず、桃子を安心させる方が優先だ
京太郎「そのくらい普通じゃないか?」
桃子「そう、っすかね……」
自分の好きな相手が、何も言わず急にいなくなるんだぜ?
そりゃあ何かあったのかと心配もするし
どうしてるのかを伝えるのも、俺からじゃなく
部長経由だったわけだからな。普通は不愉快に感じるさ
俺だって、桃子が何も言わずどこかに行った上で
行先を伝えに来たのがどこぞの馬の骨とも知らない奴だったら
三日くらいは腸煮えくり返っていうるだろう
……すまん盛った。せいぜい二、三時間だわ
確かに、恋人といえど
相手に縛られるのを嫌う人間というのはいる
だがそれは俺には当てはまらないし
この程度であれば十分可愛げの領域だと思う
兎も角も、桃子の反応は普通だし
その程度でメンドクサイだのと言うようじゃあ
お前を都合のいい相手にしか見てない
下種に成り下がってしまうぜ? 俺
桃子「……本当っすか?」
京太郎「嘘吐いてどうする」
桃子は手のひらで両目に滲んだ涙を拭うと
プレゼントを胸に抱きしめ、嬉しそうに微笑む
桃子「開けてみてもいいっすか?」
京太郎「たぶん、大丈夫だと思う」
包装さえ上手く剥がせれば
特にゴミなんかも出ないはずだし
桃子「それじゃあ遠慮なく……」
リボンを外し、包装の継ぎ目から
綺麗に内包された小箱を取り出すと
桃子はゆっくりと、ふたを開けた
桃子「わぁ……」
感嘆の声を上げた桃子の前に出てきたのは
もちろん昨日購入したストール
触り心地の悪くない綿生地に
白と赤のコントラスト鮮やかさが目に焼き付く
桃子「素敵っす……」
京太郎「……中々、何買ったらいいか分かんなかったんだけど」
桃子「凄いっす、予想以上っすよ!」
やや興奮気味に目を輝かせ
桃子はストールを手にする
気に入ってもらえたのは何よりだが
やはりこれを選んで正解だったなと
内心で安堵のため息をついて
ストールを羽織ったり
巻いたりする桃子を眺めていた
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