過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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◆uyhWeNAxHY
[saga]
2014/09/04(木) 23:48:19.70 ID:vYGFJtEKo
興奮冷めやらずといった風に
頬を上気させた桃子と手を繋いで
部室への道を再び歩いてく
桃子「……京さん、ありがとうっす」
京太郎「どういたしまして、ってのは押しつけがましいかな」
それがたとえ善意や好意から始まったものだとしても
相手の望みを何も聞かず、知らないままに行動した以上は
俺の自己満足を押し付けたようなものだ
それに気付いて、満ちていた達成感が罪悪感で濁り
思わない形で口を滑らせてしまった
しまった、と自分の迂闊さを嘆くには遅く
桃子はふるふると首を振って否定する
桃子「そんなことないっすよ」
桃子「京さんが私のことを考えてくれってるってのは」
桃子「よく、知ってるっすから」
京太郎「……ごめん」
桃子「なんで謝るんすか?」
おかしそうに笑い声を漏らす桃子
彼女は優しいからこそ
俺の言葉を否定してくれると解っていた
解っていて、どうにもできなかった
自分自信の弱さが堪らなく嫌だった
こんなんじゃ、俺は桃子を――
桃子「京さん?」
京太郎「な、なんだ。何かな?」
桃子「何故に言い直したんすか……」
京太郎「それは別にいいだろっ」
考えていたことを悟られまいと
焦ったのが裏目に出ただけだ
次の瞬間には俺は何食わぬ顔を装い
京太郎「それで、どうしたんだ?」
桃子「…………」
桃子は顔をやや俯けると、ぐっと握った手に力を込め
桃子「ありがとうっす」
静かにそう繰り返した
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