過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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527: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/19(金) 00:46:59.95 ID:UzOonNMRo

 あぁ……そう考えると瑞原プロの妙な態度も納得がいくな

はやり「もうお前の人生は残り数日なんだ……」

はやり「その間くらい、美人に好意的に接してもらえるという」

はやり「いい想いをたっぷり味わうんだな……ククク……」

 ってか! 悪い顔が似合いますね、瑞原プロ! 俺の妄想だけど!

 机の上で頭を抱える俺を
 不思議そうに眺め小首をかしげる瑞原プロ
 その一連の動作すら、俺を嵌める為の
 策略の一部なんじゃないかと疑ってしまう
 疑い出したらキリがないのは分かっているが……

 こんなに渋い味のするコーラは初めてだよ
 しかも、想定される最悪の場合、これが娑婆で飲む
 最後のコーラになるかもしれないんだよな……
 やーばい。憂鬱だ

はやり「あっ、来た来た♪」

 瑞原プロの言葉にビクッと肩を震わせてしまうのも
 致し方ないんだよ……
 だって、死刑宣告みたいに聞こえない!?

 てか、やっぱり俺たち二人だけじゃないんだね
 これはもう俺を豚箱にぶち込む使命を帯びた
 何らかのA級エージェント以外に有り得ないじゃないか!

 入口から背を向けて座っている為
 どんな人物がやって来ているのかは分からないが
 カツ、カツとヒールか何かが床を叩く音が耳朶を揺らし
 寒気にも似た感覚――天江さんや、テレビ越しに見た
 有珠山の大将から感じた、あの感じがゆっくりと
 背中から這いよって来た

 この寒さは自分の行く末を不安に思う心から出たものじゃない
 もっと別の何か……圧倒的な力を前に怯え竦む
 本能から出た根源的な寒さ――

「はやりさん。彼が、ですか?」

はやり「そう。彼が、だよ」

 少し色素の薄い髪と眉を無感情に揺らし
 スーツ姿の女性が俺と瑞原プロを見下ろしていた
 光に乏しい眼からは読み取れるものはなく
 外向きにハネた後ろ髪は
 そういう髪型なのか癖っ気なのか

「大丈夫なんですか?」

はやり「たぶんね。確証はないけど、確信はあるってとこ」

「ノーウェイ……。普通は論外です」

はやり「でも信じてくれるんでしょ?」
 
「……貴女だけですよ」

 苦々しくそういうスーツの女性に
 瑞原プロは満足げに笑いを向けた
 この二人のやり取りからして
 この人は警察や弁護士ではないようだけど……



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