過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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575: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/23(火) 22:05:26.63 ID:Q09dnW9wo

 状況を内心で反芻し、頼みごとの内容を再確認し
 現実離れしたシチュエーションに愕然とする
 なんなんだこれ、なんだって俺は
 プロ麻雀士に請われて犯罪者と戦うんだ?

 瑞原プロに対する卑劣な行為に関しては
 大いに憤慨し、追求しなければならないと思うし
 自分も同様の行いを働いてしまった過去があるから
 その負い目からも、彼女に協力をしたいとは思う

 しかし――不確定要素が強すぎるのだ
 相手がリビドーを持て余したただの一般人だったなら
 まだ条件もマシになったに違いないだろうに
 完全に素性の知れない相手となると、リスクが急上昇する

 どれだけ正義感に燃えていても
 俺はそれ以上に自分の命が惜しいのだ
 東京の夜道でストーカーを待ち伏せして
 その相手が武術の達人でしたとか……考えたくもない

はやり「周りの人も頼れない、警察は動いてくれない」

はやり「そんな今のところ、はやりが頼れるのは――」

はやり「普段は愛媛で活動している良子ちゃん」

はやり「そして、須賀君」

はやり「普段のはやりと接点のない二人にしかできないことなの」

 相手はストーカーであるのだから
 勿論のこと瑞原プロの交友関係もある程度は洗っているのだろう
 そうなると、瑞原プロの周辺で自由に動けるのは
 俺と戒能プロ、だけになるのか……?

 しかし依然としてリスクが高いことは否めない
 もし仮に、ストーカーが探偵などを使って
 瑞原プロのことを洗い浚い調べていたらどうするんだ?

 俺との関係までは掴めなかったとしても
 戦力が半分になっている時点で詰んだも同然だ
 元体育会系とはいえど一高校生でしかないからな
 自慢じゃないが、身長だけが取り柄だ

はやり「勿論、タダでやってほしいなんて言わないつもりだよ」

 眉を顰めて難しい顔を作り熟考する俺に
 瑞原プロはそう言葉をかけてきた

 成程、瑞原プロの方もリスクは認識しているらしい
 そのリスクに見合うだけのリターンは用意すると
 彼女が言っているのは、おそらくそういうことだ

 俺が興味を示したことに安堵したのか
 ほぅ、と息を吐くと瑞原プロは
 幾分か先の様子を取り戻したように
 顔色が柔らかいものに変わった

はやり「できることとできないことは、あるけどね」

 うん?

 これは遠回しに『何が欲しいのか?』と訊いているのか?
 それとも、選択権とメリットを委ねた時点で
 彼女に協力する言質を取ったとするための質問なのか……

 邪気のない表情で俺を見る瑞原プロの表情からは
 何の色も気取ることができずに、俺はテーブルに視線を落とす

 リターン、か

 できることできないことがあるとは本人の弁だが
 それならば、できる限りのことで
 リスクに見合うだけのメリットが欲しいな
 正体不明の犯罪者と戦うんなら、さ



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