過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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◆uyhWeNAxHY
[saga]
2014/09/24(水) 18:49:55.18 ID:Vl5xL+s6o
京太郎「えっと、ですね……」
京太郎「変な頼みかもしれませんけど」
はやり「うん?」
京太郎「プロの方と、対局がしてみたいんです」
はやり「はやや……」
ついさっき自分の口から「今はプロに興味ない」とか
そんなことを行ってしまった手前
非常に言い出しにくかったし、相手も混乱するだろうが
俺がプロ雀士に興味がない、というのは
あくまで一面的なものに過ぎない
その言葉だけでは俺の真意を説明するのに正確ではなくて
だけれども、不足しているというわけでもない
非常にややこしいが、俺は本当に
今の段階でプロには興味がないのだ
目標にしては遠すぎるし、踏むべきステップも多い
では、この申し出の答えとは何なのか?
京太郎「一度、味わっておきたいんです」
京太郎「どんなに足掻いても敵わない、絶対に越えられない」
京太郎「完膚無きまでに叩きのめされる、絶望を――」
麻雀を始めた頃は、いつも隣にそいつがいたんだ
どんなに努力しても、どんなに知恵を凝らしても
一向に勝てない日々が続いていた
だけど、俺はそれでへこたれるなんてことは
一度だってなかったんだ
勝てないから面白くない、と切り捨てるのではなく
敗北ですら自身の糧になると愚直なまでに信じて
隣り合わせの絶望と俺は付き合ってきた
けれど、いつからだろう?
勝つことが当たり前になってきてしまっている自分がいた
このくらいの相手であれば勝てる
この相手には勝てて当然だろう
勝てるかどうか分からないが、勝ちたい
そうやって相手の実力を見透かして
勝ちで得られるその先の展望よりも
勝ちそのものに執着するようになっていた
それじゃあダメなんだ。それじゃあ前に進めない
現状に満足するだけならサルにだってできる
だけど、俺は人間だ。ただの人間なんだよ
人間は前に進むことができる
より良く在ろう、より良く生きようと
弛まぬ努力することができる
結局はそれと同じ事なんだ
前に進んでいくことを放棄して
勝ちを拾って満足するだけでは終わりたくない
だから絶望が必要なんだ
絶望するからこそ、希望は輝いて見える
儚くて、美しくて、縋りつきたくなる程の
強い輝きに満ちている……
そういう考えがあったからこその申し出だった
プロという絶対的強者との戦いから
自分の在るべき姿を再確認したい
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