過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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649: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/25(木) 22:13:57.63 ID:alYRP+zwo

 今の自分たちでは勝てないと悟ったのだろう
 格そのものが違うんだと、思い知らされたのだろう
 努力を積み重ねてきたからこそ理解できる
 一朝一夕では越えられない、絶対的な差を識った
 挫けもするだろう、諦めたくもなるだろう
 そんな、どうしようもない壁にぶつかって――

穏乃「はいっ! お願いします!」

 それでも――

 それでもなお、彼女たちは諦めない

 何がそこまで彼女たちを突き動かしているのか……
 それは分からない
 燃え滾る瞳の向こう側に映っているのは
 一体何なのか、誰なのか

 明確なことは、彼女たちは次も勝ちたい
 全国一位と二位を相手にして、それでも勝ちたい
 勝って、その先へと進みたいという心意気

 ……なんだ、彼女たちも俺と同じじゃないか

 性別も、生まれも、育ちも、境遇も
 何もかもが異なるはずの他人が、この時ばかりは
 まるで何十年も付き合ってきた朋友のように
 感じられてしまっている

京太郎「……俺にやらせてください」

ゆみ「須賀君?」

 突如として口を開いた俺に、加治木先輩だけでなく
 その場にいた全員が虚を突かれたような目線を俺に向ける

 普段であれば恥ずかしくて
 穴があったら入りたいくらいだが
 今はどうしてか、ひどく心地よい

京太郎「対局するんでしょう?」

京太郎「でしたら、一番槍はこの俺に任せてください」

 拳で胸を叩き、できる限りの自信を表現する

 本当はもっと別の意図からの発言であったが
 これはこれで本心でもある



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