過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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74: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/09/08(月) 00:27:27.17 ID:JN9osH+fo

優希「おーっす!」

 清澄高校では部室棟として利用されている旧校舎
 その一番上等な部屋を麻雀部が宛がわれているのは
 何の因果だろうか。部長の権力がなせる業か?

 少し古びた扉を勢いよく開けて部室へと入ってきたのは
 同級生の片岡優希。通称――タコス

咲「こんにちは、優希ちゃん、和ちゃん」

和「はい。咲さん」

 タコスの背後から現れたのは
 非常に大きな胸が主張激しい一人の少女

 高校生とは思えない低身長、舌足らずな口調に
 男勝りな性格で知られているタコスとは対照的な
 抜群のスタイルと人当たりのいい性格で
 学内でもアイドル的な人気を博している
 彼女もまたタコスと同じ同級生である

 その名も原村和。通称――淫乱ピンク

 多くの人が顔を顰めるであろう通称であるが
 罵倒にも等しいこのような通称で彼女が呼ばれるのにも
 ちゃんとした理由はあるのだ

優希「お? 咲ちゃんだけか?」

咲「うん。今日は早めにホームルームが終わったから」 

 九月の麗らかな陽気が差し込む部室で
 小さな文庫本を開いていたのは、宮永咲
 俺とは中学の頃からずっと同じクラスで
 彼女のお姉さんとも多少の交流があるくらいには親しい

 ……いや、親しかったと言うべきかな

 兎に角も、夏休みが始まる前には
 蕩けるかと思うくらい日差しも強烈だったため
 こうして彼女が部室で本を読んでいることも
 あまり多くはなかったのだが
 最近は暑さがマシになった影響か
 こうして静かに読書をしていることも多くなった

 嶺上マシーン・清澄の白い悪魔と恐れられる彼女も
 麻雀を離れればごく普通の文学少女だ
 しかしながら彼女の姉の言葉を借りるなら
「流行り物ばかり読む浅学者」だそうだが
 そう言った本人は本のジャンルも年代も一切問わない
 真正の読書変人である

優希「う〜……三人じゃ打てないじょ……」

和「ネト麻をすればいいじゃないですか」

優希「実際に打たないとなかなか調子出ないのだ!」

和「そうですか……」

咲「私も優希ちゃんと同意見かな」

咲「やっぱり実際に卓を前にして、牌を触るのが一番だよ」

優希「さっすが咲ちゃん! 話がわかるぅ〜」

優希「どーも頭がすっきりしないっていうか」

優希「次の牌が見えない感じがするんだじょ」

和「見えるだとか見えないだとか、そんなオカルト有り得ません」

 お気付きだろうと思うが、俺は須賀京太郎である
 いや、かつて須賀京太郎だったものと表現した方がいいか?
 それじゃあ今は何なのかと問われれば
 俺個人の見解としては、須賀京太郎であると主張したいのだが
 その他大勢の意見としては“そんな奴はいなかった”と
 いうことになるんだろう。たぶんね


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