過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
1- 20
910: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/10/16(木) 22:38:46.87 ID:bMmApPLZo

 ここはあれだ
 まずはお互いに共有している話題から切り出すという
 初歩も初歩なテクニックで攻めるとしよう

 攻めるってなんだよ

京太郎「あー……」

 お互いに共有している話題なぞ
 麻雀を覗いて皆目見当がつかない
 何しろそれ以外の情報を一切持ち合わせず
 相手の領域へと踏み出そうとしているのだから

 無謀も無謀

 相手を知り己を知れば百戦危うからずとは言うが
 確かにその通りだろう

玄「…………」

 全く口を開かずどこかを見詰めている松実(妹)さん
 彼女との交流を持とうにも手札が少なすぎる
 いったいどう切り出したものか……

京太郎「あの」

 然りとて何もしないのでは変わらないと
 意を決して俺はブラウス越しに肩を叩きつつ
 集中しているであろう彼女に声をかけたのだが

玄「へ? わっ、わわっ」

 ひゃう、と可愛らしい声を上げて松実(妹)さんは
 体感で二歩くらい俺と反対方向に飛び退った

 ……座っていた状態でどうやって動いたのだろうか

 さながらギャグ漫画のような仕草に驚きを禁じ得ないが
 すっ飛んだ松実(妹)さんの下敷きになってしまっている
 高鴨さんを放っておくのも可哀想なので

京太郎「えと、松実さん。下に……」

玄「えっ、へ? 下……って、あわわわ」

 大きな目を瞬かせ、そのまま目線を下ろすと
 高鴨穏乃が自分の下敷きになっているのを確認する
 むぎゅうっと圧縮されて変な顔になったポニーテールと
 ノースリーブのジャージ……変態的な格好だ
 間違いなく男がやっていたら通報される
 いや、たとえ中身が美少女だったとしても通報される
 
玄「ごめんね、穏乃ちゃん!」

穏乃「ビックリしたけど大丈夫です、玄さん……」

 目を白黒させて高鴨さんを助け起こすが
 当の本人は慣れた風に応じているところを見ると
 こういうフィジカル的なアクシデントには
 よく遭遇するタイプなのかな。どんな女子だ
 あれか、プロレス系女子なのか



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/487.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice