過去ログ - 【咲-Saki-】京太郎「俺は一番になりたい」桃子「先は長いっすねぇ」【安価】
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928: ◆uyhWeNAxHY[saga]
2014/10/17(金) 23:03:47.36 ID:G3WTOAZGo

 イイ感じに会話が滑り出したことだし
 そろそろ本題を切り出そうかな
 麻雀のことについて、特に打ち筋
 もしかしたら彼女の『ドラが集まってくる』のに
 何か理由があるのだとすれば――
 それを知ることで、俺が普段からやっている
 打ち筋を真似る打ち筋にも
 納得のできる説明ができるかもしれない

京太郎「それでですね」

 目が泳いでないかだけが目下の心配事だが
 できるだけ自然な流れを装って俺は口を開く
 二対の双眸が俺に注目することで
 出掛ったセリフが戻りそうになるも

京太郎「二人とも、普通にはない打ち方しますよね」

玄「…………」

穏乃「…………」

 顔を見合わせ、深刻そうな表情を作る御二方
 急に暗雲が立ち込めたように感じ視線を二人から外せば
 適当なことを言っている蒲原先輩が妹尾先輩に窘められ
 卓上では阿知賀女子そっちのけで
 加治木先輩と風越の福路さんが火花を散らしていた

 やはり彼女たちは、自分の打ち筋に自覚を持っているのか

 当然と言えばそうかもしれない
 自覚のない力は時として使用者をも傷つける
 定型に当てはめて考えることは
 固定観念を生み出す危険性を孕んでいるが
 それ以上に、方向性を持たずに振るわれることの方が
 大きな危険を伴っているように思う
 いわばそれは、暴走しているのと同義なのだから

玄「……私の特徴? って言えばいいのかな」

玄「それはもう分かってると思うんだけど――」

京太郎「手牌にドラが集まってくる」

玄「うん」

 それは何も表示牌や赤ドラに限った話ではなく
 裏ドラから槓ドラ、槓ウラにまで影響を及ぼす

 過去の牌譜の少なさから確定的ではなく
 推測の域を出ないことだったが
 こうして本人の口から肯定してもらったことで
 改めてスッキリと一本筋の論理が通った

 もし彼女が大将だったとしたら
 咲にとっては厄介極まりない相手になっただろう
 槓すれば相手の打点が確定で高まる
 槓しようにも、ドラ周りの槓材は全て流れていく
 ままならないったらありゃしない
 


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