過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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12: ◆GKcmsITYJ1lx[sage saga]
2014/09/02(火) 05:25:04.91 ID:7m1fkSii0
◆プロローグ・真姫 〜私のやりたいこと〜◆

――西木野邸

ママ「UTX?」

真姫「そう。私はママの母校よりそこがいいの」

ママ「音ノ木坂もいい学校なのに」

真姫「UTXは芸能科もあるから音楽に力を入れてる」

ママ「真姫ちゃんはやっぱり音楽が好きなのね」

真姫「大学は女子医大にきちんと入るから、高校の間は好きにさせて」

ママ「ええ、分かったわ。パパには私の方から伝えておくから」

真姫「ごめんね。音ノ木坂は生徒数も減ってるし、私のやりたい音楽をあそこじゃ出来ないと思うの」

ママ「ううん、いいのよ。真姫ちゃんの自分の意思が大事だもの」

真姫「ピアノも歌も高校の間に全部満足させたいから」

ママ「ふふっ。ピアノを習い始めたばかりはやりたくないって駄々こねたのが懐かしいわ」

真姫「ヴェェェェ!」

ママ「あの時は昔の自分を見た気がしたわ。私もピアノが嫌で投げ出したのよ」

真姫「え、ママが? 初耳なんだけど」

ママ「自分からそんな情けないこと言いたくないもの」

真姫「もう、ママったら」

ママ「高校でね、ピアノが上手な子が居てね。その姿に憧れを抱いて、手のひら返したように練習したわ」

真姫「へぇ〜」

ママ「学校が違っても、真姫ちゃんに良い出会いがあることを期待するわ」

真姫「……出会いなんてなくても、私は音楽さえ出来れば」

ママ「一人の音楽は限界があるのよ。それをりっちゃんは教えてくれたわ」

真姫「そのりっちゃんってどんな人だったの?」

ママ「そうね、とても変わった髪型をしてたわ」

真姫「変わった髪型?」

ママ「ええ。右脳の上の部分を……説明が難しいけどぐるぐるって」

真姫「右脳の上って意味わかんない!」

ママ「空を自由に飛ぶ鳥のように、だけど慈愛に満ちた素敵な人だったわ」

真姫「ふぅん」

ママ「ママの昔話はおしまい。きちんとお勉強するのよ?」

真姫「誰に言ってるの? この真姫ちゃんが勉強を疎かにする筈ないでしょ」

真姫「高校がどこであろうと、一番という完璧さで入学するんだから!」


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