過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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16: ◆GKcmsITYJ1lx[sage saga]
2014/09/02(火) 05:28:23.20 ID:7m1fkSii0
――約束の日
海未「それでことりはどうすることにしたんですか?」
ことり「うん。やっぱり元々入るつもりだった音ノ木坂にすることにしたの。心配かけてごめんね」
穂乃果「ことりちゃん、何を言ってるの?」
ことり「え?」
穂乃果「どうして自分から夢を捨てるようなこと言うの?」
ことり「だって、ことりは一人だと何も出来ないから」
穂乃果「何も出来ない? そうかもね。自分で自分の夢を捨てるようなこと選択するんじゃ何も出来ないよ」
海未「穂乃果の言う通りですよ。何もないという前提がおかしいですが、夢を捨てるのは愚者の行いです」
ことり「ど、どうして二人してそんなこと言うの? 三人で同じ高校に通えるんだよ?」
穂乃果「ことりちゃんが自分の夢に不利になることしてまで一緒の高校に通いたくなんてない!」
穂乃果「私の知ってることりちゃんは一見大人しそうに見えて意外と負けず嫌いで、けっこう癇癪持ちだった」
穂乃果「成長して穂乃果より先に大人っぽくなったと思ってたけど、全然違ったね。昔より子供だよ!」
ことり「そんなっ」
穂乃果「ことりちゃんの夢はね、穂乃果と海未ちゃんの自慢なんだよ。だって、ことりちゃんだけが自由だから」
海未「私と穂乃果は家を継ぐことが義務付けられてます。ですが、ことりは夢を追うことが出来る」
穂乃果「それなのに、ことりちゃんはその夢を……私たちの自慢の夢の翼をもぎ取っちゃうの!?」
ことり「……ほのかちゃん、うみちゃん」
穂乃果「海未ちゃんの言った通り、ことりちゃんが何も持ってないっていうのがそもそもおかしいんだよ」
穂乃果「穂乃果がどれくらいことりちゃんの持つ魅力に羨ましいなって思ったか知ってる?」
海未「私もことりに嫉妬することが多々ありますよ。いつもお淑やかで優しくて、お菓子作りが上手い」
穂乃果「一緒に居られなくて寂しいって気持ちはすっごい大きい。我がまま言って止めたいくらいにね」
穂乃果「でも、夢は大空を飛ぶ鳥のように人間がどうこうしちゃいけない物なんだよ」
穂乃果「だから、ことりちゃん自身も夢を捨てるなんて選択をしちゃいけないの」
海未「仮に捨てようとしても三人分ですから、呪いのように捨てることが不可能です」
ことり「……」
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