過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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27:0 ◆GKcmsITYJ1lx[saga]
2014/09/09(火) 08:11:45.15 ID:jyaw0oN80
―― 一年目 五月末 矢澤家 にこあん

あんじゅ「さぁ! 本日もやってきました。にことあんじゅのお料理タイム♪」

にこ「あんた後ろでそうやって茶々入れてくるだけでしょうが」

あんじゅ「こうして料理するにこを後ろから見守ることで、料理に愛情というスパイスを入れてるんだよ」

にこ「そんなウザいスパイス要らないわよ。というか、愛情なら私がたっぷり入れてるわ!」

あんじゅ「つまり私の身体にはにこの愛が巡ってるわけね。にっこにっこにー♪」

にこ「人の真似ばっかりするんじゃないわよ。全然似せる気ないのがよりムカつくわ」

あんじゅ「スクールアイドルなんだから笑顔じゃないと駄目よ」

にこ「あんたの所為でしょうが! 毎朝毎晩人の家に食べに来て」

あんじゅ「だってお弁当って高いんだよ? 私料理出来ないし」

にこ「まぁ、少し多めに材料費貰ってるからいいけど」

あんじゅ「ウィンウィンな関係だね。今日は何を作ってくれるのかな?」

にこ「豆腐ステーキともやしとわかめのサラダね。ご飯は炊きたてになる予定の白いご飯」

あんじゅ「おぉ〜! ステーキなんて久しぶり」

にこ「あんたが思ってるステーキとは別物よ」

あんじゅ「お豆腐でも十分十分。ステーキ食べるつもりで食べればステーキになるのよ」

にこ「見た目は蝶々みたいなくせに、あんた肉食よね」

あんじゅ「肉食系スクールアイドル。好きになったら食べちゃうわよっ」

にこ「下品に思われるからヤメなさい」

あんじゅ「うっふん♪」

にこ「頭の後ろで両手を組んでのセクシーポーズとか要らないから」

あんじゅ「後ろを振り返らずに言い当てるなんて、実はエスパー?」

にこ「あんじゅのしそうなことなんて短い付き合いでも丸分かりよ」

あんじゅ「今にこが口元緩めて得意げな顔してるのが私も丸分かり」

にこ「……。料理に集中するから黙ってなさい」

あんじゅ「はーい。じゃあ、今回も食材と作り方をメモメモ」


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