過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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32: ◆GKcmsITYJ1lx[sage saga]
2014/09/09(火) 08:15:16.49 ID:jyaw0oN80
――六月 第一日曜日 にこあん
あんじゅ「で、これがにこの言ってた用事ってことなの?」
にこ「だから付いてくるんじゃないって言ったでしょ?」
あんじゅ「別に文句言ってるんじゃないよ。これってお掃除だよね」
にこ「そうよ。日曜日の毎週行われてるんだけど、私は隔週で参加してるの」
あんじゅ「お隣の町の下町商店街のお掃除するのはどうして?」
にこ「この商店街には昔からお世話になってるのよ。サービスしてくれるしね」
あんじゅ「いつもここまで足は込んでるんだ。あれ? でも、こないだ帰りにスーパーで買ってたよね」
にこ「時間がない時だけは地元のスーパーで済ませるの。時間消費を抑える分だけ割高になるんだけどね」
あんじゅ「なるほどねぇ。にこって本当に主婦の鑑だよ」
にこ「まだにこは十五歳よ。口より手を動かしなさい」
あんじゅ「はぁい、にこままー」
にこ「誰がママよ! だから手を動かしなさいよ。全く、あんたは顔に似合わず子供っぽいんだから」
あんじゅ「人は見た目じゃないっていうお手本な二人だねっ♪」
にこ「そうね。……って、どうしてにこまで含まれてるのよ!?」
あんじゅ「うふふ」
にこ「ぐぬぬ! 多少身長がにこより高くて、少しだけ胸があるからって」
あんじゅ「少し? うん、そうね」
にこ「そのサンタを信じる子供を微笑ましく見つめる視線止めなさいよ!」
あんじゅ「にこは小さいから魅力的なのよ。微笑ましくて可愛いと何れ人気が出るわ」
にこ「何れって、その前に私の身長が伸びるわよ!」
あんじゅ「ほら、いつまでも口を動かしてないで手を動かす」
にこ「あんたの所為でしょうが!」
あんじゅ「本当ににこはからかい甲斐があるわね」
にこ「あんたは私のストレス製造機にでもなるつもり?」
あんじゅ「や〜ん! そんな睨まないでよぉ。お茶目しただけじゃない」
にこ「あんた将来絶対に悪女になるわ。このにこにーが断言してあげる」
あんじゅ「にこにー部長。あくじょってなぁに?」
にこ「あんたの事って辞書に載ってるわよ」
あんじゅ「つまりにこを弄る女の通称ね」
にこ「なんでよ!?」
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