過去ログ - にこ「夢を諦めたスクールアイドル」
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53: ◆GKcmsITYJ1lx[sage saga]
2014/09/12(金) 16:20:33.79 ID:AGJM2SVa0
◆青春の始まり◆

―― 一年目 七月初頭 音ノ木坂 放課後 部室 にこあん

あんじゅ「新メンバーを探して学内をプラプラしてたら一人見つけたよ」

にこ「暇人ねぇ」

あんじゅ「えぇ!? グループの為を思って探し回ってたのに酷い!」

にこ「安易な子を誘っても、元メンバー達みたいに気遣わせちゃうだけでしょう」

あんじゅ「甘い、甘いわにこにー!」

にこ「何がよ?」

あんじゅ「そのこの素性はサーチ済み」

にこ「スクールアイドルとしての資質があるっていうの?」

あんじゅ「うん。見た目の華やかさだけじゃなくて、ロシアのバレエコンクールで上位入賞してたらしいよ」

にこ「ロシア?」

あんじゅ「クォーターなんだって。つまりね、四分の一がロシア人の血入ってるの」

にこ「クォーターくらい説明なくても分かるわよ」

あんじゅ「にこってばあったまいい〜♪」

にこ「馬鹿にするんじゃないわよ!」

あんじゅ「それでも一位になったことがないらしくて、バレエは辞めちゃったみたい」

にこ「挫折経験者にスクールアイドルにならないかって誘うのは嫌味と思われるんじゃない?」

あんじゅ「そうかな? もし踊りたいって少しでも思ってるなら転機になると思うんだけど」

にこ「……繊細な問題ね」

あんじゅ「まずは行動してみない? 駄目なら駄目でアプローチを変えてみるとか」

にこ「絶対に誘うのは確定してるわけ?」

あんじゅ「あんな素敵な子は他にいないよ〜。あ、見た目関係なしに《性格なら》にこが一番だよ」

にこ「なんで露骨に性格ならを強調するのよ!」

あんじゅ「だってにこってば見た目は子供……こほんっ、チャイルドだし」

にこ「英語で言い直しても意味同じでしょうが!」

あんじゅ「で、冗談は置いておいて。ネックなのはそこだけじゃないの」

にこ「十三階段のアパートにでも住んでるとか?」

あんじゅ「なぁにそれ?」

にこ「なんでもないわよ。で、更なる問題は何よ?」

あんじゅ「次期生徒会長みたい」

にこ「スクールアイドルと生徒会長を兼任するスーパーアイドル聞いたことないんだけど」

あんじゅ「だよねー。やっぱり厳しいかな?」

にこ「もしメンバーに入れるのならば、私たちも生徒会の仕事を手伝うくらいはしないと駄目ね」

あんじゅ「作詞はまだストックがあるからいいとして、作曲と衣装作り。それから生徒会のお仕事かぁ」


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