過去ログ - 【Fate】無人の戦場で聖杯戦争が行われる様です15【安価】
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941: ◆X9GH1gzIDE[saga sage]
2014/09/09(火) 23:18:59.52 ID:5UVKMf0k0

  当主決定の舞まであと少し。
  お姉ちゃんの様子がおかしい。
  書庫に入り浸り何かを探している。
  私は知っている、お姉ちゃんがどれだけ当主になりたいのかを。
  だけど、当主決定の舞は完全実力主義。強く美しい者だけが当主になれる。
  そして、私はお姉ちゃんよりも……
  いや、よそう。私は辞退しよう。
  だけど、当主決定の舞まであと少しなのにお姉ちゃんの姿が見えない……
  私は探した。そして見つけた、幼い頃二人で見つけ二人で作り上げた秘密基地で。
  お姉ちゃんは呪いに手を出そうとしていた。
  その呪いがあればき っと皆から愛されてお姉ちゃんは当主になるだろう。
  だけど、あれはだめだ、お姉ちゃんにあんなもの入らない。
  泣きながらお姉ちゃんを突き飛ばした。

  お姉ちゃんは怒っているような悲しいような顔をしていた。
  「貴女は持ってる、私は何一つ手に入れれないのに!」
  「私は褒められた事がない、何故なら貴女は私ができる事を全てできるから!」
  お姉ちゃんの悲痛な思いが響く。
  「お姉ちゃん、違うよ。私はずっとお姉ちゃんに憧れてたよ」
  「私の為に自分で考えた舞を見せてくれた」
  「違うあれは……」
  「違わないよ、だってお姉ちゃんは一度も……私を傷つけなかった」
  そう、寝ているときにお姉ちゃんが枕元に来たのを知 ってるんだよ?
  だけど、お姉ちゃんは何もしなかった。
  その時改めて知ったんだ。
  お姉ちゃんは私が好きだと。
  そして、私も────────お姉ちゃんが大好きだよ。
  
  倒れたお姉ちゃんを抱いて私は眠りについた。
  起きたお姉ちゃんと話した、私は辞退するといったけどお姉ちゃんはそれはだめだと。
  分かったよ、お姉ちゃんがそれでいいなら私が当主になるよ。
  八剣を持ち剣詩舞を舞う。まだ、未熟で拙いけど。
  お姉ちゃん前で精一杯私は舞おう。

  お姉ちゃんが旅に出る。
  煩い親戚連中は私が黙らせた。
  行ってらっしゃいお姉ちゃん。

  当主の仕事は大変だった。
  しかし、お姉ちゃんのためにもが んばっていた。
  だけど、一つの通達が来る。
  日本政府から送られたそれは聖杯の獲得を命じるものだった。
  それに様々な思惑が絡み、私が聖杯戦争に参加することになった。
  参加したくは、ない。
  だけど、参加しなくてはならない。
  悩み苦しんでいる時にお姉ちゃんが帰ってきた。
  そして……

  「私が聖杯戦争に参加して聖杯を取ってくる!文句はないわね!」

  そういって聖杯戦争にお姉ちゃんが参加することになった。
  私は反対したしかし、一族の大半が私よりもお姉ちゃんのほうが良いとして覆らなかった。
  「いざというときには切り捨てられる」「死んでも我が一族は続く」
  そんな言葉が聞こえてきて私は耳をふさい だ。
  私は、私は……




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