過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/07(日) 20:04:47.04 ID:cp5pogPl0
参謀「う……うむ、それで、この能力を使って、勇者は何をするつもりなのだ?」

勇者「この要領で、この世界の全人類に命令を出します」

参謀「!」

勇者「ある時刻に、私に魔力を送れ、と」

参謀「!! そんなことが」

勇者「パーティーの魔力を集めて放つ魔法があります、それを応用し、全人類の魔力を自分に集める」

参謀「…しかし、一般人に魔力の伝達など」

勇者「基本的な魔法技術があれば十分可能であると考えられます」

参謀「魔法博士…どうですか?」

魔導博士「ふむ……確かに、…理論上は可能じゃろうが…」

勇者「ええ、その技術を世界中の人間に伝授するだけでも、時間がかかるでしょう」

参謀「…それで、そこまでして、本当に魔王達に勝てるのか?」

勇者「……初戦では、いいとこ五分かと」

参謀「…五分……いや、それより初戦とは?」

勇者「魔王の言動から、この世界には、魔界と人間界をつなぐ旅の扉があると考えられます」

参謀「ふむ」

勇者「そして魔界には、他の人間界へと通じる旅の扉があるはずです」

参謀「……! そうか」

勇者「はい、まずこの世界の魔王を倒し、旅の扉までの道を開きます、その後、魔界を通じてほかの人間界に乗り込み、その世界の国と協力して同じ命令をする」

参謀「……なるほど……しかし勇者、その旅の扉のある場所は分かっているのか?」

勇者「十中八九、魔王城、それも魔王の間でしょう、ですが安心してください、ここに来る前に試しましたが、旅の扉は、どんな魔法攻撃でも壊れる代物ではありません。」

 参謀の言葉の意味を読み取り、先回りして勇者は応えた。

 今までにない大魔力同士のぶつかり合いだ。 その余波で壊れるかもしれない、そう考えるのは、自然といえるだろう。

 しかし旅の扉はいわば時空の歪みである。こちらの魔法攻撃もすべてその時空に吸い込まれるため、破壊できるといった代物ではないのだ。



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