過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:30:14.98 ID:YtpFI3Ae0
 魔王は、目の前の光景が信じられなかった。

 まさか、あの状態のままここまで来たのか?

 魔界に入られることまでは覚悟していた。

 だがそこまでだ、その後はまた、インターバルを置いたのちの戦闘になると踏んでいた。

 だが現状、勇者はここいいた。

 何を思って、こいつはここにくるのだ?

 魔力もほぼ使い果たしたはずだ。

 より強大な敵がいることもわかっていたはずだ。

 なのに――


 なぜ


魔王「……っ」

 なぜ《ここ》にくる?

 魔王の全身の毛が逆立つ。

 あの狂化した勇者と戦っていた時にも似た、不気味な予感――

 不条理だ、不合理だ、だが――この男は――

勇者「…」

 勇者は、その場に立つ。

 13の魔王の視線の注がれる、その場所に。

 今までに感じたことのないほどの強大な魔力を感じる。

女の魔王「これが例の勇者?」

 女の魔王は、表情一つ変えずにそういった。

勇者「…」

 勇者は魔力を全開で放出する。

 ほとばしる魔力、しかし場の空気は全く変わらなかった。

女の魔王「……」

 女の魔王がその場から消える。

 そして勇者の前に立つ。

 そして女の魔王は、勇者の額にでこピンをした。

勇者「――」

 目では追えている。

 しかし、体がまったく反応できなかった。



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