過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:37:18.63 ID:YtpFI3Ae0
勇者「ぉぉぉおおおおお!」

 目を見開き、勇者が咆哮を上げる。

 右手から光輝く稲妻を、左手から漆黒に輝く稲妻をそれぞれ迸らせ。女の魔王を睨む。

女の魔王「……」

 対し女の魔王は、じっと勇者の攻撃を待った。

 無限に回復するつもりなら、まず心を折る。

 そう思考した結果である。

勇者「極限混沌雷撃呪文!」

 勇者が両手を突き出す。

 反する二つの魔力の反発により、発動と共に勇者の両腕が吹き飛ぶ。

 聖と魔の雷撃が混ざり合いながら突き進み、女の魔王へ迫った。

 女の魔王は、人差し指をピンと張ると、目の前、勇者が今できるであろう最大攻撃に対して、その指を突き出した。

 雷撃が、突き出された指を中心に波紋状に拡散し、霧散する。

勇者「――」

 目を見開く勇者。

勇者「がはッ」

 女の魔王が突き出した指の圧が、勇者の魔法を消し飛ばしてもとどまることなく、そのまま勇者の腹部を貫通した。

 指一本分の穴が、腹に空く。

 腕と腹から血を吹き出しながら、勇者の体が宙へ浮いた。

 背中を地面に打ち付け、倒れる。

勇者「……」



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