過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/09/08(月) 22:13:53.56 ID:YtpFI3Ae0
勇者「お前なら、いつかここにたどり着くと思ってたよ」
司祭「……ッ」
司祭は顔を歪め、周囲を見渡す。
魔王達を従えている勇者の姿に、涙が出そうになった。
司祭「お前が旅に出た後……人間界は、大変なことになった」
勇者「ああ、知ってる」
司祭「勇者教と、女神教の泥沼の宗教戦争だ」
勇者「ああ、知ってる」
司祭「ならなぜお前は何もせず! こんなところでふんぞり返ってるんだッ!?」
勇者「……」
司祭「今だって人が死んでる! 宗教なんてわからない子供まで巻き込まれてる! こんな世界を、俺達は望んだのか!? 違うだろ!」
勇者「いや」
司祭「!」
勇者「少なくとも俺は、それを望んでいたが?」
司祭「……ッ!」
司祭は、崩れるようにその場に腰を落とした。
司祭「……やっぱり……そうだったんだな」
司祭は、どこか諦めたように、口を開いた。
うすうす、感じていた。
魔王と戦う中で勇者が変わっていっていることは……
でも、まさか……こんな…
司祭「おかしいとおもっていた」
勇者「だろうな」
司祭「……妹が6日間行方不明になったのは、勇者の力を調べるためだな」
司祭は、答え合わせをするように、言葉を発した。
勇者「そうだ、一般人と、勇者の仲間の違いを、明確にするためだ」
司祭「……勇者は…勇者の仲間に対して、対象との距離に関わらず念じるだけで思い道理に動かすことができる」
勇者「その通り」
女神の信徒に対しては直接声掛けが必要だが、仲間に対してはその限りではない。
戦闘中に、悠長に命令などしてられない。そんな中でも、仲間は思う通りに動いてくれた。
最初は、ただの連帯感や信頼感だと思っていたが。
そうでないことは、心が砕けた僧侶を動かせたことで証明されている。
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