過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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[saga]
2014/09/04(木) 21:01:21.41 ID:lZn7fQPP0
十分後、司祭の家の前に立つ二人。
勇者「僧侶は大丈夫なのか?」
司祭「ああ、睡眠魔法で眠らせてある」
勇者「そうか……じゃあ、場所を変えるぞ」
司祭「は?」
勇者の転移魔法により、二人は空へと飛んだ。
司祭「…ここは?」
森の中、洞窟の前に転移した司祭は尋ねる。
勇者「まず、俺の話を聞いてくれ」
勇者は話す、戦士と魔法使いがどうなったか、魔王と戦ってどうなったか、魔王と戦ったあと何があったか、どうやって魔王の城から抜け出したか
司祭「……」
話が終わったあと、司祭の顔は、引きつっていた。
勇者「最初は、持久戦を挑むつもりだった…体の痛みには耐えられると思った……だが…あれは……あの拷問は…きつい」
司祭「…」
勇者「だが…そのおかげで一つの策が思いついた、ある意味、最初の策よりも成功すれば勝率は上がると思う…それを試すのに、一流の神系魔法の使いてであるお前の力が必要だ」
司祭「…一体何をする気だ?」
勇者「ついてきてくれ」
司祭は、勇者の後を追って洞窟に入った。
勇者「ここには、これまでの冒険で手に入れたアイテムを秘密裏に管理している、その中の、これを使おうと思う」
司祭「! これは――」
勇者脱走の翌日
魔王の間
その扉が、勢いよく開け放たれる。
魔王「……!」
王座に座る魔王は、目の前の存在を勇者と認めながらも、目を細めた。
禍々しい漆黒のスカルフェイス、刺々しい闇色の鎧が全身を覆い、両手には、妖気を纏った刀と剣をそれぞれ持っている。
いずれの装備にしても、禍々しい呪力を感じさせた。
魔王「貴様…勇者か?」
魔王は、勇者らしくもない勇者へ対して、問う
勇者「ウ゛ォオオぉぉぉおおおおおおオオオオあああ゛おぉぉぉ」
勇者は、獣のような叫び声を上げると、魔王へ向け切りかかった。
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