過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:31:35.46 ID:Zt2BxoPL0
 竜巻のような乱舞の激突の末、二人はお互いに後方へ吹き飛ぶ。

魔王「…っ」

 着地と同時、魔王は手のひらを前方へ突出し、野球ボールほどの大きさの光球を30個召喚、勇者へ向け放つ。

魔王「!?」

 しかし、視界の先にすでに勇者はいない。

 魔王は視線を上へ、双刃を振りあげ、上空から切りかかる勇者を視認する。

 魔王は、手のひらを上へひねる、放たれた光球が急旋回し、上空の勇者へ迫った。

 対し勇者、魔力で自分の体をはじき、迫る光の球を避ける。

 落下運動の中、光弾を躱し切りそのまま魔王へ切りかかる。

 魔王はバックステップで回避。 一本の刃が頬を掠めた。

魔王「つっ」

 床に激突する二つの刃、勇者の着地地点に、ワンテンポ遅れて光球が着弾。

 30発の光弾が雨のように降り注ぎ、粉塵が巻き上がる。

勇者「ウ゛ォォオオオオ゛ッ」

 音速の加速により粉塵を蹴散らし、迫る勇者。

 その直線的な動きを読んでいた魔王

 魔王の手のひらから放たれる疾風魔法弾が、勇者の胴体に着弾した。

 勇者の体がくの字に曲がり、後方へ吹き飛ぶ。

 空中、身動きの取れない勇者へ向け、30発の光弾が迫る。

 光球がそれぞれ勇者の両手両足に着弾。

 勇者は絶叫し、手足から煙を吐きながら地面を転がった。

 唸り声をあげ、立とうとする勇者、しかし、手足のダメージが深く、立ち上がることができない。

 立ち上がろうともがく勇者の頭部に魔力を込めたかかと落としが叩きつけられた。

 勇者の頭部を中心に弾ける漆黒の魔力、頭を地面に押し付け、勇者の意識を断ち切られた。

魔王「……」

 足を勇者の頭部に押し付け、頬から血を流しながら、魔王は憎らしげに勇者を睨んだ。




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