過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
↓
1-
覧
板
20
58
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/09/05(金) 23:50:30.99 ID:Zt2BxoPL0
勇者「極大雷撃呪文!!」
詠唱と共に、勇者の両手が突き出された。
腕の動きと連動するように放たれる強大なプラズマが、魔王へ向け稲妻の速度で迫る。
魔王「」
魔王はサイドステップでその雷撃を避けた。
勇者「おおおおおッ」
魔王「!」
魔王が避けた雷撃の直線状に移動する勇者。
自身の放った呪文を追い越し対面した勇者は、迫る雷撃を両刃で受け止める。
雷撃を纏った二振りの呪刃を振り上げ、勇者は魔王に迫る。
勇者(これで――)
魔王「―ッ」
勇者(終わりだァァぁアあああアッ)
雷刃が魔王へ
アドレナリンの上昇と共に、勇者の意識が狂気に飲み込まれた。
しかし関係なかった。
ここまでくれば、もはや意識の有無は関係ないのだ。
この刃が届けば――勝つ
魔王の拳が、勇者の二刀の刃と交錯するように放たれる。
クロスカウンター
それは勇者の刃が魔王に届く――よりも速く
勇者の顔面を打ち抜いた。
勇者(勝――)
勇者は、頭を起点に体を錐もみさせさせながら吹き飛び、地面を何度もバウンドし、壁に体を打ち付けた。
強烈なカウンター攻撃である。
それは勇者の意識を削ぐのに十分以上の成果を上げた。
体をピクピクと痙攣させるが、勇者は倒れた姿勢のまま、起き上がる気配はなかった。
魔王(……信じられん)
魔王は冷や汗をぬぐう。
危なかった。 少なくとも勇者との戦闘で命の危険を感じたのは初めてである。
そんな状況にまで追い詰められたことに、魔王は戦慄する。
あの絶望的な戦力差が、ここまで詰まることに、驚きを禁じ得ない。
認めるだけでは足りなかったのだ。
この勇者は、確実に我ら魔族の脅威となりうることを
魔王はこの時、初めて確信した。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
194Res/182.63 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1409670525/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice