過去ログ - 真姫「ウェルカムソング」
1- 20
2: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 22:53:44.87 ID:MknxB0ako
新たな春を迎えた。
春といえば新しい事や初めての始まりの季節。

初めて着る制服、初めて会う同級生、初めて入る校舎。

以下略



3: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 22:54:36.76 ID:MknxB0ako
そんなくだらない考えから始まった高校一年生の春。

この時の私はまだ硬い殻に包まれたままの小鳥でしかなかったんだと思う。



4: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 23:01:50.31 ID:MknxB0ako
一日の授業が終わり、私は一人音楽室に向かう。
普通の高校一年生なら新しくできた友達と遊びに行ったり、おしゃべりをしながら時間を潰したりするものだろう。

だけど私はいつも一人だった。



5: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 23:02:33.54 ID:MknxB0ako
決して友達がいないわけじゃないの。
一人が好き、ただ…それだけ。
誰にも邪魔をされないこの「音楽室」という空間が何よりも好きだった。
音楽だけは私の中のしがらみを忘れさせてくれる。
そしてなにより夕方になると、窓から夕日がさしてくる。
以下略



6: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 23:04:17.58 ID:MknxB0ako
私は譜面台に自作の楽譜を立てかけ、白と黒の綺麗な鍵盤に指を置く。
普段は既存の曲しか弾かない。
だけど今日は自作の曲を持ってきた。
夜中にふと思いついてそのまま書き起こして…正直ワクワクしながら学校に来てしまった。

以下略



7: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 23:05:36.68 ID:MknxB0ako
愛してるばんざーい♪

ここでよかった♪

わたし達の今がここにある♪
以下略



8: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 23:06:18.99 ID:MknxB0ako
指が止まった。

自分だけで作った曲。
密かに胸に秘めた期待を持ち帰る。
家で続きを作ろう。
以下略



9: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/03(水) 23:07:08.84 ID:MknxB0ako
本日はここまで


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/03(水) 23:17:11.14 ID:emZu298iO

期待


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/04(木) 13:19:49.38 ID:EgZKRWJsO



12: ◆Y8r3fq/FrY[saga]
2014/09/05(金) 01:43:24.30 ID:uOVaR5g6o
あの日から2週間経った。
私は変わらず一人のまま。
…別に寂しくなんかないわよ。

そんな風にひとりぼっちで玄関へ向かう生徒達を見ていた。
以下略



67Res/30.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice