過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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307: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/02(木) 01:45:46.97 ID:ZhD9akc7o
…。

それで、終わり?


「あれ…、寝てないんですか?」


残念だけど、全部聞いてた。

理解は、あんまりできなかったけど。

なんだか余計に目が覚めた気分。


「えー…、めんどくさいわね…。もう話すことなんてそんなないんだけど…」


まさかのめんどくさい発言。

これが彼女の素、なんだろうか。


「あ、だったら。これがいいわね」


そう言うと彼女は、すこし息を吸い込んで。


「…きーらーきーらーひーかーるー…、よーぞーらーのーほーしーよー…」


歌を歌い始めた。


「どう?私も小さい頃、お母さんによくお歌を聴かせてもらってたから」

「きーらーきーらーひーかーるー…、よーぞーらーのーほーしーよー…」


きらきら星、という歌だと言う。

それはいいんだけど、どうして同じところばかり歌うのか。


「ん?えっと、それはですね…」

「私、この歌のメロディは大好きなんだけど、どうしても歌詞が覚えられなくて…」

「…この曲聞くと、すぐ眠っちゃうんですよね。あはは…」


だから、最初の部分しか覚えていないのだという。


「…でもね、私この歌詞も大好き」

「きらきら光る、夜空の星よ」

「この言葉だけで、目を瞑ると瞼の裏に満天の星空が映る気がして」


…なんとなくだけど、私もわかる気がする。

真っ暗な夜に見た、燦々と輝く小さな光の渦。

それを思い出す、歌詞だと思った。


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