過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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323: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/04(土) 01:30:31.61 ID:x8/BU2CNo
それから3年後。


私たちは、病院へいた。

真姫が、倒れた。



真姫「…ごめんなさい。心配させてしまったわね」

英玲奈「心配なんてしていない。…わけではないけど」

ツバサ「…」

真姫「ツバサ。平気よ。ただの過労だって」

真姫「すこし働きすぎたのね。今新しい分野にも手を出しているところで…」

真姫「なんでも身体の不自由な子でも超人的な力を発揮できる…」



彼女の話なんて耳に入ってこなかった。

ここに来ていよいよ彼女の死が現実的になってきていると実感した。

彼女が、真姫が、明日にはいなくなってしまうのかと想像したら、胸が張り裂けそうだった。

私は。

彼女がいないと、どうしようもない。

私には。

彼女が必要なの。

彼女を希望の星まで、羽ばたき連れて行くのが、私の夢なのだから。

真姫が居なくなれば、私は…、私のツバサは、どこへ行けばいいの?

私は…!



真姫「…ツバサ?」

ツバサ「…」

ツバサ「…あ。あぁ…、ごめんなさい。すこし、考え事」

真姫「そう?とても恐ろしい顔、してたように見えて…」

真姫「まるで、初めて会ったときみたいな」

ツバサ「…」

真姫「大丈夫、大丈夫だから。私は、なんともないから」



なんともないなら。

いつもどおり、丁寧語で話してよ。

口調が戻っちゃうのは、余裕がなくなってきてるから。

そんなこと、わかりきっていた。

嫌になるほど、お互いの事を、わかりきっていた。


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