過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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349: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/04(土) 23:45:51.20 ID:PIqQBp0eo
真姫「ぅ、ぁえ…」


マキ「…いい顔ね、真姫。左頬が腫れ上がってる」

マキ「あんなに美しかった顔が、台無しよ」

マキ「今は全然、私に似てない」

マキ「それがとても、私には心地いいわ」


真姫「マ、キ…」

真姫「マキ…」

真姫「…ゆるさ、な…ぃ…!」


マキ「でもねぇ…。この腫れも、数日すれば引いちゃうかも」

マキ「…そしたら、あなたの顔はまた、私にそっくりになる」

マキ「いえ、逆ね。私が、あなたにそっくりなのよ」

マキ「私は飽くまで、あなたの二番煎じでしかない」

マキ「そんなの、我慢できないのよね」

マキ「だから、その顔」

マキ「捨ててちょうだい」

マキ「ねぇ、これ何かわかる?」

マキ「このフラスコに入った薬品」

マキ「これね」

マキ「とっても強い酸性の薬品なの」

マキ「皮膚にかかったら、一生消えない火傷が残る」

マキ「頭のいいあなたなら、これをどうするか、もうわかるわよね?」



真姫「っ…!!や、やめっ…!!」



マキ「やめない」

マキ「さようなら、錦野真姫」

マキ「今日からあなたは、その名前を捨てるのよ」


キュポンッ

トロッ…


「ぃぎぃっ…!!」

「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」





知らない人の、知らない悲鳴が、金庫室に響いた。

耳と、心が、とても傷んだ。


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