過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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◆Qe7X7xrNvI
[saga]
2014/10/05(日) 14:52:01.09 ID:3O/d7vVao
これを、初めに読んでいるのは、誰でしょうか。
やっぱりあんじゅ?まさかの、英玲奈かな。
ツバサだったら、少し驚き。
でも、ここに入れておけば、きっとマキには見つからない。
彼女はこのアクセサリーに少しも興味を示さなかったから。
だから、ここが一番安全な隠し場所だと、思った。
聞いて、ツバサか、英玲奈か、あんじゅ。
私は、裏切るつもりなんかない。
全ては、マキが仕組んだこと、だって。
ツバサ「なによ、これ…!?」
そこには、マキが真姫に対して行った事の全てが書き記されていた。
真姫に対して、ガイアメモリというものを用い、催眠に近い状態に陥れたということ。
真姫は自分の意思でなく、金庫から金を持ち出すよう仕向けられたのだということ。
真姫が患っている病気の治療法なんて、まだ確立されておらず、全てはマキのでっち上げだということ。
手紙の文字は徐々に形を歪ませてゆき、所々にドス黒いシミのようなものが垂れていた。
血痕だった。
ガイアメモリの支配は強力なもので、マキに歯向かうようなことをすれば強烈な苦痛が身体を襲う、とも書かれていた。
その度に彼女は、自らの体に鞭を打って、マキの犯行を書き連ねていった。
絶えず襲いかかる苦痛にも耐え、歯を食いしばり、痛みで苦痛を和らげ、
真実を誰かに知らせるために、筆を取ったのだった。
けれど、彼女はマキの犯行を告発し、誰かに復讐を願っていたわけではなかった。
マキに歯向かえば、その人も自分と同じく、支配されてしまう。
だから、絶対に歯向かってはいけないと、言うことを綴った上で。
彼女は、ただ。
自分は、私たちを。
綺羅ツバサを、統堂英玲奈を、優木あんじゅを。
裏切ったのではない、と。
それが伝えたかった。
そう、手紙の最後に。
字とも取れないような、歪んだ文字で、書かれていた。
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