過去ログ - 希「死なんといてね、ことりちゃん」ことり「知らないの?…私は死なない」
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359: ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2014/10/05(日) 15:32:08.68 ID:3O/d7vVao
「お姉ちゃん…?」


気づけば、そばにマキの妹が立っていた。


「…すっごい叫んでたけど、あれ、何?」

ツバサ「あ、あぁ…、ごめんなさい…。何でもないの、なんでも」

「それで、さっき言ってたアクセサリー、ってやつ、見つかった?」

ツバサ「えっ…、あぁ、そうだった、わね。うん、これよ」


片方のイヤリングが欠けたアクセサリーセットをその子に差し出す。

あ、でも。


ツバサ「ごめんなさい。よく考えたら、これは…」


家族の証。

ティアラは、長女のあんじゅ。

ネックレスは、次女の英玲奈。

イヤリングは、三女の真姫のもので。

指輪は、五女の私のものなの。

だから、あなたには…。


ツバサ「あ、そっか…」


ブレスレットだけは、彼女が拒否したから。

まだ、誰のものでもないんだった。


ツバサ「この、ブレスレットなら、あげる」

「これ…?」

ツバサ「うん、綺麗でしょ?」

「…えぇ」


その子は腕に、ブレスレットをはめる。

そういえば私の指輪は、もう小さくてはまらないな。

3年前も、キツかったけど。


ツバサ「…気に入ってくれた?」

「…」

「…少し、だけ」


そう、それなら、よかった。

あなたも、今日から。

私たちの、家族よ。


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