304: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/11/17(月) 07:29:38.42 ID:LBLt4448o
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一ノ瀬志希が自分を追い続けていた『鬼』と対面したのは
直径およそ100メートル程の池には大きく湖には少々小さい
そんな貯水池を越えたタイミングだった。
「……やはり一ノ瀬志希でしたか」
空を映す大きな水溜り。それを挟んで向かい合う二人。
ぼそりと呟いた四条貴音の言葉は風と葉鳴り、水のさざめきに流れて消えた。
「ふむ、回り込んでいては姿を見失ってしまいますね」
風上から風下へ、匂いを頼りに一定以内に鬼を寄せつけずに居た
志希をここで捕らえたい。
「にゃふふー、さぁってどうするつもりかな〜?」
それを対面で見守る志希は腕を組み正面から貴音を見つめる。
相手がどうでるか楽しみで仕方ない、未知が見たい。
というその気ままな性格はいつひょいと飽きてどこぞに行くかもわからない。
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