810: ◆7SHIicilOU[saga]
2015/02/25(水) 19:27:29.65 ID:nBSQk3tOo
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「よっ、みんな大丈夫なのか?」
速攻で着替えて、走った。
劇場の舞台袖に息を切らしてつくとプロデューサーが笑って迎えてくれた。
――私の、『私』の知ってるプロデューサーが。
「あいつらが場を暖めておいてくれたぞ、行って来い」
「あいつら?」
「……あぁ、俺の頼みを聞いて駆けつけてくれた気のいい連中が」
ステージを見る。立っている人たちを見る。
ジュピター。玲音さん。夢子ちゃん。東郷寺麗華さん。
普段ライバルとしてぶつかる人たちが、
よりにもよってウチの劇場で、踊ってる。
笑顔で、手をとって、ここに私達が来るのを待っていた。
「ほら、行って来い。見せて来い、お前達にしかできない、お前達だけの最高のステージをファンと
この世界と向こうの世界を一緒くたに考える馬鹿な神様に」
「うん。……行ってきます」
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