866: ◆7SHIicilOU[saga]
2015/03/02(月) 22:24:22.07 ID:KbYlFrk5o
「はいはいにゃー。ちょっと待つにゃ」
のそりと起き上がって扉を開ける。
はてさて誰だったのかなと扉の向こうを見てみればダンボールしか見えない。
うぅ〜む、これは開けてと頼むわけだと思いながら角度を変えて再度確認。
「あれー、これはみくさん。あんがとなぁ」
「別にいいにゃ。それより大丈夫かにゃ? みくも手伝うかにゃ?」
ダンボールの向こうに居たのはひなたちゃんだった。
と、すると持ってるダンボールの中身は送られてきた野菜だろうか?
「んだ。ばあちゃんがみんなでたべぇってまぁたいっぺぇ送ってきてな」
手伝おうか? という私の発言は「だいじょぶだぁ」の一言で処理され、
ひょいひょいと言いながら冷蔵庫の前にダンボールを運んでいく。
元々農園で畑仕事をしていただけあって流石に力強い。
雫ちゃんもあれで中々力があるし、やっぱり農家って大変なんだなぁと
他人事に思う。
「これ、ダンボールから出して閉まった方がいいべかな?」
「それは間違いないにゃ。そのままでも入ると思うけど、
そしたらみんなそっちから使うから古いのが使われないにゃ」
みんなひなたちゃんとこの野菜大好きだから。
そう付け加えるととっても嬉しそうに笑った。素朴可愛い。
「ばあちゃんも喜ぶべぇ」
にこにこと笑顔で箱から冷蔵庫に閉まっていく。
まぁ、こうやって混ぜても食べたらやっぱりわかるし、
誰かが気付けばみんな群がってくるのであんまり意味無いかもしれないけど。
……そのまま食べても甘くてドレッシングなしでもサラダとして成立するからにゃあ。
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