978: ◆7SHIicilOU[saga]
2015/05/20(水) 19:58:52.16 ID:XG1ZyCfoo
【予告編】
曰く魑魅魍魎の類が活性化する時間帯。
霊や御魂や物怪粧が跳梁跋扈する時節。
丑三つ時。況や深夜である。
私――アイドルであり科学者であるところの池袋晶葉――は
唯一の光源であるモニターに向かいキーボードを叩く。
助手は私に対し、常日頃から徹夜を始めとした不摂生を行うなと言っていた。
勿論私も彼の発言は最大限尊重し努めて従ってきた。……が。
「"コレ≠フ完成を目前にして、作業を辞められる奴が居たらそいつは科学者ではない!」
会社の地下、私が根城にしている研究室は時間帯によって使用を制限される為。
現在地は会議室。普段使われていないのをいい事に持ち込んだコンピューターの前で、
私は誰にともなく言葉をつむぐ。それはあと一歩で完成という目の前の事実がもたらす高揚感。
―――そして、私は見落とした。
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