985: ◆7SHIicilOU[saga]
2015/05/20(水) 20:37:55.16 ID:XG1ZyCfoo
【予告編3】
「自体は極めて深刻よ」
窓からアドリア海が一望できる作戦会議室にミーナの声が静かに響いた。
部屋の中心に置かれた大きな机の上を占領する地図、
それを囲むようにして立っているのは
第501統合戦闘航空団体長である彼女の他に三名。
坂本美緒、ゲルトルート・バルクホルン、エーリカ・ハルトマン。
その誰もが僅かな疲労を顔に滲ませ深刻に地図を見下ろす。
「新型ネウロイの存在によって
国境警備・哨戒線が今となっては無意味
いつ、どこから、どれだけの規模のネウロイが来るかわからん」
「それもそうだけど、やっぱり補給だよ。
弾も尽きかけ、ユニットのパーツはない、食べ物も薬もない」
「人員の問題もあるわ。整備班医療班ともに現在はないのと同じ、
現状宮藤さんとシャーリーさんに負担が偏りすぎてる」
「サーニャもだ。連日の夜間哨戒・交戦。
このままの頻度でネウロイが出没し続ければ、近いうちにココも落ちる」
三々五々、状況を言い合ってはお互いの顔を見渡してため息をつく。
ここ数日幾度となく繰り返されたこの部屋での作戦会議はまたも同じ所に着地した。
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