過去ログ - 酢乙女あい(15)「『乱雑解放』【ポルターガイスト】を調査しますわ」
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121:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga ]
2014/11/07(金) 23:25:52.87 ID:1DmKdPVL0
「申し遅れました、私は30世紀の時空調整員です」

「時空調整員だと……?ソイツが私に何の用だ。元居た世界に帰れと言うのか?生憎それは不可能でな……」

彼女の台詞を遮り、ミライマンは言った。

「単刀直入に言います、大規模な世界改変を今後は自粛して頂きたい」

「……何だと?」

「因果律に逆らう無理の有る世界改変は、様々な『歪み』を発生させます」

「『歪み』ってアノ怪獣達みたいな?」

しんのすけが訊ねた。

「ええ。ですので、世界の改変は『修正』する側も『無理』が最少に成る様に手を尽くします」

「ほうほう」

「例えば以前の様に『その時代の人の手で』怪獣を倒すのもその一つですね」

しんのすけに正面を向けていた人形が、オティヌスに向き直る。

「ですが、『隻眼の魔神』オティヌス。貴女には『ソレ』が無い……この世界に干渉出来る魔神は他にも居ますが、私が貴女のもとに来たのはそう言う理由です」

彼の説明が終わり、オティヌスは事態を理解した。
しかし彼女『体質』の為、ソレは生涯魔術を使うなというのに等しく、彼女の『目的』の為には絶対に了承出来るものでは無かった。

「ふん、貴様とて私がその話をのむはずもない事を理解しているのだろう。でなければコイツがここに居る必要が無いからな」

彼女はしんのすけを指さし言った。

「だが、そうだな……先程も言ったが丁度貴様を討ち倒す準備を終えたところだ」

「ほうほう……つまり?」

しんのすけがその真意を問う。

「正真正銘最後の勝負と行こう、いい加減に決着をつけようじゃないか『法則無視』!!」

「決着って、眼帯のお嬢ちゃん一方敵に絡んで来てただけじゃ……」

「五月蝿い黙れ……で、だ。時空調整員とやら、コイツが勝ったら私はもう二度と魔術を使わないと約束しよう」

その提案に、ミライマンがうなずく。

「解りました。ただし、しんのすけ君が全力で戦えるように、私がそのサポートをしますよ?」

「かまわんさ、むしろそれくらい当然だな。……ただし、信之介」

「なに?」

「私が勝ったら貴様には私の下僕として協力してもらうぞ」



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