過去ログ - 酢乙女あい(15)「『乱雑解放』【ポルターガイスト】を調査しますわ」
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123:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga ]
2014/11/07(金) 23:27:31.13 ID:1DmKdPVL0
「ん〜、ま、いっか。お嬢ちゃんもそんな悪そうな子には思えないし」

「ふっ、世界を滅ぼす様な大罪に手を貸せと言うのかもしれんぞ?」

「ならオラが勝てばいいだけの話。こう見えて結構ギャンブル好きなんだゾ?」

イカサマ無しなら負けた事が無いからね、と彼は続けた。
その答えに満足気に、オティヌスが先を促した。

「では部屋に入れ、決着の舞台に相応しい戦場を用意した」

彼女が指さしたのは『丸い穴の空いたオブジェ』だった。

「これは?」

ミライマンにはソレが何か判らなかったが、しんのすけはソレを知っていた。

「あちゃー、ゲッツさんコレ置いていっちゃてたのかー」

「知っているのですか?しんのすけ君」

「ゲッツさん?ソレが前の住人の名前か?」

しんのすけに、ミライマンとオティヌスが訊いた。

「うん、惑星ヒマワリの人。んでこれは、地球とソコを繋げる為の装着」

「……知っているのなら話が早い。先に行っているぞ」

それだけ言うと、オティヌスはその穴に吸い込まれていった。

「まあ確かに『この中』ならどれだけ暴れても被害は無いね」

「しんのすけ君、『この中』はどうなっているのですか?」

訳知り顔の彼に、ミライマンは訊ねる。

「オラはSFには詳しく無いけど、いわゆる『多次元空間』ってヤツらしいぞ?」

「なるほど『世界と世界の狭間』……『何処でも無い場所』ですか。」

「じゃ、行くゾ」

「え」

穴の中の黒い霧を見つめていた怪獣型人形を掴み、しんのすけもその穴に飛び込んだ。

「来たか……待っていたぞ」

「……もう『マントの下に服を着ろ』とは言わないから、せめて下着のデザイン変えない?」

飛び込んだ先、その『何も無い』場所に、マントを翻したオティヌスが立って居た。

「最後の決戦だと言うのに、相変わらず軽口か……だがコレを見てなお冗談が言えるかな?」

そう言い終えると、彼女の手に武器が現れた。

「ボウガン?」

初めて見る彼女の武器に、しんのすけが首を傾げた直後、まるでビーム兵器の様な『矢』が、彼のこめかみをかすった。
流石にしんのすけも冷汗を浮かべる。
その様子に満足したのか、笑みを浮かべたオティヌスは言う。
      わたし
「ここでは『魔神』も十全に魔術を扱える。昨日までと同じと思っていると……死ぬぞ」





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